昨日は第3アドベント。
クリスマスが近づいてきました。
ドイツの伝統的なクリスマスは、静かで、瞑想的、家族が集って暖かな時間を過ごすものでした。「過ごすものでした」という過去形を使ったのは、今では、特に都市部においては残念ながらそうではないからです。
きよしこの夜(もともとドイツ語の歌です)の世界がドイツのクリスマスでしたが、ドイツのクリスマスも商業主義に負けてしまったようです。
南ドイツ新聞は5年前に "Besinnlichkeit ist ein Luxus"(瞑想はぜいたく品)と書いています。200年前はと違い、21世紀に支配しているのは気ぜわしさと過度な物質主義。
"Weihnachtsstress" という言葉があります。
「クリスマス・ストレス」という意味。
12月に入ると、「元気?」という質問には、肩をすくめて、「ストレスだね」。
中旬になると「ああ、聞かないでくれ!」
クリスマス直前になると「早く過ぎ去ってほしいよ」。
家族のために、この世の中に何ももたらさないようなプレゼント探しに無理して行かなければならないストレス。
多くの人がクリスマスを避けて、外国旅行に行ったりします。
クリスマスはドイツではほとんど形骸化しているのです。
こんなクリスマスのために、過酷な飼育をされている鶏、ガチョウ、カモなどが人間の食欲を満たすために犠牲となるのが悲しく、悔しいです。
そしてさらに許せないのは、クリスマスプレゼントに親がこどもにせがまれて、安易に犬や猫、モルモットを贈ること。
クリスマスの時期には、ドイツのティアハイムは「繁忙期」となります。
プレゼントされた動物に飽きたり、何らかの理由で飼えないと思うと、捨ててしまうからです。
ただし、ドイツの動物保護団体によると、定期的な啓蒙活動が実を結び、この傾向は減少しているそう。
2013年の71匹から、14年は49匹に減ったそうです。
もしどうしてもクリスマスプレゼントを贈りたいなら、Patenschaftが良いと私は思います。
ベルリンの様々な美術館・博物館、またはティアハイムは、動物や植物のPatenschaft(代父母制度、兄弟契約)を提供しています。「親」となって動物や植物の世話や育種のために年間250~1500ユーロを支払います。
私は数年前から、ドイツ動物保護団体の動物の「代母 Patentante」です。
ベルリン市はクリスマスに木の代父母権をプレゼントとして贈ることを呼びかけています。
"Stadtbäume für Berlin" (ベルリンに街路樹を)というキャンペーンの一環。
ベルリンでは数年前から、植樹よりも伐採が上回っているのです。環境団体のBUNDも、ベルリンの緑を守る里程標になるとして、この運動を支えています。
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